仙台公演〜感情〜

名古屋公演帰りの夜行のなかで僕はもう仙台に行くことを決意していた。WUGのパフォーマンスを見た今、残りの公演を諦める訳には行かない、そう思った。しかし仙台初日はその時点で行かないことが確定していた。なぜなら僕の最推しユニットである(あった)TrySailさんのツアー初日と被っていたからだ。連番も決まっており、チケットにもそう安くはない額を支払っている。さすがに今の熱量はWUGの方が大きくても、TrySailに行くべきだとこの時の僕は”盲目的に”考えていた。後にこの決断が後悔、そしてTrySailへのアンチ感情へと繋がる。

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まぁ、そんなことはどうでも良いがとにかく仙台公演2日目のチケットをなんとしても手に入れなくてはと考えた。そして本当に毎日毎日Twitterに張り付いて昼夜のチケットを手に入れた。

そして仙台公演千穐楽を迎えた。初めて足を踏み入れた東北の地、そしてWUGちゃんの聖地に来たことに僕はとても興奮していた。聖地というだけでやっぱり特別な感じがしたし、その地でのLIVEが見られることが心底楽しみだった。でもそれと同じくらいこれでツアーでWUGちゃんを見られるのは最後なんだなという言葉にできない不安もあった。

昼公演

席は二階席の単番だった。席のあるLIVEで単番参戦は久しぶりのことだった。右横は片山実波ちゃんの法被を来た○っさんワグナー、左横は若くて静かそうな感じのワグナーだった。同じ二階席だった知り合いのオタクに手を振ったりしていたらいつも通り影ナレが始まった。内容は聖地仙台の紹介。WUGは解散してもWUGのこれまでの活動の軌跡は消えない、だから仙台のことをこれからも好きでいて欲しい。この日のMCでこんな趣旨のことが話されたと思う。この影ナレはそんなWUGちゃん達の想いがまっすぐに伝わってきてもう開演前から感情になってしまった。

この昼公演については色々書きたいことがあるがこの公演の印象は涙、全ての事象に泣かされた気がする。

そのなかでいちばん印象に残ったのは吉岡茉祐さんだった。それが何故なのかは自分でもまだはっきりとはわからない。Princessでも推しでもないまゆしぃがいちばん印象に残っているのはなぜなのか…。はっきりとわかっていない中で言えるのはセンターとして誰よりも解散と向き合い、だからこそ輝いていたからだと思う。公演に参加していた方はわかると思うが、言の葉 青葉のまゆしぃソロ、彼女の声が震えていた。きっとツアー最終日ということを認識して、終わりを感じたのだと思います。まゆしぃが見せた解散を受け入れきれてないという気持ちの端緒を目の当たりにして僕は涙ぐんでしまった。

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WUGの解散理由については諸説あるが、一つ言えることはメンバーが納得した形での解散ではないということ。それが何よりも悲しくて言葉にできない気持ちになった。それでもそのあとのタチアガレ!のソロなどは力強く歌いこなしており、これがまゆしぃの強さなんだなと感動しながら見ていた。WUGを通して歌うことが好きになったと話していたことも相まって、涙が溢れた。

企画コーナー、仙台の企画コーナーは永野愛理さんが担当だった。前日にセトリを見てしまっていたため少しはわかっていたのだが、初めてハートラインを回収することが出来た。メロディーから歌詞からとても好きな曲だったのだがあいちゃんの振付を見てさらに好きになった。

そしてあいちゃんのソロ曲『桜色クレッシェンド』、『minority emotions』も初めて聞けた。この2曲を歌う彼女を見て僕の中の彼女の認識が変わった。正直言うとWUGのメンバー7人の中でいちばん僕が惹かれなかったのが永野さんだった。しかしこの2曲、とりわけminority emotionsを歌うときの彼女の凛とした表情が忘れられないほどに強く印象に残った。後奏のとき聖地仙台での一瞬一瞬を噛み締めるようにまっすぐと客席全体を見渡していた。彼女の作り出す他を寄せつけないような世界観がとても素晴らしく、あいちゃんいいなあと初めて思った。

そしてこの企画では仙台の皆様への感謝を伝えたいという気持ちも痛いほどに伝わってきて出身地でもあるあいちゃんの仙台愛が感じられた。

MC

引用のような形になってしまうけど、次はMCで印象に残ったところの感想を。

まず、田中美海さんが「楽しかったなぁ…楽しかったなぁ…」と言いながら泣いている姿がほんとうにつらかった。きっと終わりが迫っていることを感じているんだろうなと思った。みにゃみがWUGに対する思い入れがここまで深いことを僕はこの時まで知らなかった。これは私見だが、WUGの中で声優という分野においていちばん成功しているのは田中さんだと思う。その彼女はWUGの他にも居場所、HOMEがあるものだと思っていた。でもきっと右も左もわからないなか共に成長してきたメンバーは戦友であり、WUGはかけがえのないHOMEなんだなと初めて感じた。

山下七海さんの「WUGは私の核です。」と言い切ったところだ。核、声優としての原点、それがWUGにあるって言いたかったんだろうなあと思うと感情になってしまった。

吉岡茉祐さんの「WUGが終わるまで泣くつもりなかったけど、今日は泣かせて欲しい。」泣かないようにしていたのはセンターとしての覚悟なんだろうなと思った。そう思うとまゆしぃの強さに涙が止まらなかった。言の葉 青葉のソロを歌っている時は解散を意識してしまったと話していた。それも当然だろう。ツアー千秋楽。半年にわたり駆け抜けてきたツアーが終わってしまうのだから。そしてそれはWUGの終わりが近づいていることを示しているのだから…。

奥野香耶さんのワグナーへの感謝。たぶんこれが割とマジで泣いてしまったとおもう。

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昼公演が最後の人、夜公演が最後の人、それぞれ分けてありがとうを言うかやたんの姿に”母性”を感じた。ファン一人一人を大切にするかやたんのワグナー愛に触れられた。またかやたんは解散を受け入れられなくてもいいと話していた。新参も新参の自分が解散についてなんで?なんて思うこと自体が行けないと思っていたが、かやたんのこの言葉であぁ、受け入れなくてもいいんだ。徐々に受け入れていけば、そう思った。

そして永野愛理さん。無限に続くものなんてない。全てのものには終わりがある。その通りだと思った。某アイドルゲームコンテンツのオタク全員に聞かせたい言葉だ。全てのものは終わりがあるからこそ輝くものなんだ。その終わりまでしっかり見届けたい、いや見届けるそんな感情を持った。でもどうやって?答えは出なかった。ずっと泣くことしか出来なかった。

極上スマイルではいつも入れているmixをほとんどまともに入れることが出来なかった。虎火は横のオタクと対面でお互い泣きながら打った。でも声が全然出なかった。


終演後

まあとにかく涙が止まらなかった。

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会場の外に出て一緒に来たオタクと合流したけどまぁそいつらもお気持ちで無限に虚無だった。周りにいたワグナーも軒並み静かだった。まだ昼公演だよな?まるで千穐楽が終わったあとかのような心に穴が空いたような不思議な感覚に見舞われた。夜公演はどうなってしまうんだろうととても不安に思った。でもそんな不安が嘘かのように夜公演は笑顔で終わることが出来た。詳しくは次の項で。


夜公演

夜は1階の8列目くらい。多分WUGのLIVEのなかでいちばんいい場所だった。連番者にはほんとに頭が上がらないね。そんなこともあって地下鉄ラビリンスで推しが来るといいなあなんてはしゃいでいた。最後の影ナレが終わりいつも通り少女交響曲がはじまる。やはりダンスも歌も素晴らしい。昼公演よりもまた一段階パフォーマンスが上がっていた。WUGちゃんの気合いの入り方にぼくは笑顔で高まっていた。2曲目の言の葉青葉、ぼく実は間奏の繋いでいく振付、無限に好きなんですよね。そこからのまゆしぃのソロはここまで見てきた中でいちばん力強いものでした。ほんとうに最高を更新し続けてくれる。そんなふうに感慨深く感じていた。でも昼公演のように涙するのではなく、ぼくは自然と笑顔でステージを見つめていた。笑顔で終わりたい、そう思っていたからだ。演者が泣いていないのに泣くのは傲慢でいかないとも思っていた。

ハートライン、無限に推しジャンしていた。跳ぶと演者とちょうど目線が同じになるのがとても嬉しかった。

そして夜公演はなんと言ってもタチアガレ!の企画だ。こういった企画に対して僕は斜に構えがちな人間なので、実は席に着くまではやらんくてもええかと思っていた。オタクのエゴでやらされるのもなんか癪だしね。でも入場すると席にチラシとサイリウムが置いてあって、ここまでされたら協力せずにも居られないって気持ちになった。正直どれくらいの人がやるかは分からなかったしまあ失敗するかなぁという気持ちでいた。でも実際はあんなに綺麗な7色の色分けに成功して演者を感動させることが出来た。いや、演者と同じくらい僕も感動した。一体感なんかを超越した何かにあの瞬間はなれた気がする。あんな気持ちになることはこの先の人生で二度とないんじゃないかとおもう。貴重な体験だった。

アンコール、地下鉄ラビリンス、よぴみにゃが目の前を通り過ぎて行った。推しのななみとみゅーが来なかったけどもはやそんなことは関係なく高まっていた。駆け抜けていくときのイキイキとしたよっぴーの表情を忘れることは無いだろう。

極上スマイル、昼公演での悔いを晴らすべく極上の笑顔で全力のmixを入れた。みんなの笑顔をまんべんなく見たつもりだけどやっぱり高木美佑さんの笑顔がいちばん心の中に残っている。やっぱり推しだ。

Wアンコールは7GWだった。この曲はやっぱり元気が出る。いつもは煽りに全力で答えてとんでいたのだが、このときはガチ恋口上を入れた。ななみんにね。



ざっと本編の感想はこんな感じですかね。仙台夜のライブはワグナー向けのLIVEだった(何様)って印象が強いです。WUGちゃん側も本気でぶつかってきていた。ワグナーもまた本気。力と力のぶつかり合いで会場のオタクと演者が一緒にステージを作っている感じ。そんなふうに感じる曲が多かったです。まあBeyond the Bottomは例外だけど。また続きで書くけれどSSA公演はWUGをあまり知らない人にも優しいセトリをみんなで考えられていたと思います。

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そんなこんなで仙台公演ほんとうに楽しかっです。いろんな素敵な出会いもありました。牛タン一緒に食べて優勝したのは一生の思い出。また集まりたいオタク達ばっかり。

ほんとのワグナー最高!

次回のSSAでブログは締めてほんとうに第2章の始まりになると思います…